用語 · 京料理
おばんざい(おばんざい)
京都の家庭で日々食べられてきた普段のおかず。語源は「お番菜」で、日常の・粗末なという意味を含む。昆布や鰹のだしを生かし、旬の野菜や乾物を無駄なく使い切る、質素倹約の暮らしから生まれた料理。
- 語源
- お番菜(日々のおかず)
- 特徴
- 旬の野菜・乾物を使い切る
おばんざいとは
おばんざいは、京都の家庭で日常的に食べられてきた普段のおかずを指す。語源は「お番菜」で、「番」には日常的な・粗末なといった意味があり、商家の町衆や奉公人の質素倹約を信条とする慎ましい暮らしのなかで育まれてきた。
昆布や鰹節のだしのうまみを生かし、旬の野菜や乾物を調理する点に特徴があり、野菜の葉や皮、だしをとった後の乾物までも無駄にせず上手に使い切る。
言葉の広まり
「おばんざい」の語が見える最も古い文献は、1849年に関西で刊行された料理本『年中番菜録』とされる。今日のように京都の家庭料理を表す言葉として広まったのは、随筆家の大村しげらが1960年代に新聞へ寄せた連載がきっかけだといわれる。
もっとも京都の人びとは普段「おばんざい」とはあまり言わず、日常的には単に「おかず」と呼ぶことが多い。町内や家ごとの年中行事と結びついた献立も受け継がれている。