用語 · 京料理
湯豆腐(ゆどうふ)
昆布だしで豆腐を温め、薬味やつけだれで味わう料理。寺院の精進料理に始まり、南禅寺門前の茶店で供されたのが名物の起こりとされる。江戸時代の名所図会にも紹介された京都の代表的な味。
- 由来
- 南禅寺門前の精進料理
- だし
- 昆布

湯豆腐とは
湯豆腐は、昆布を敷いただしのなかで豆腐をやさしく温め、ねぎやおろし生姜などの薬味とつけだれで味わうごく簡素な料理である。豆腐そのものの味わいが主役となるため、良質な水と豆腐を生む京都の風土と相性がよい。
豆腐の製法は中国から伝わったとされ、肉食を避ける寺院の精進料理として広まった食べ物で、湯豆腐もその流れを汲む。素材を引き立てる京料理らしい一品である。
南禅寺と湯豆腐
湯豆腐は南禅寺の精進料理に始まり、その門前の茶店で人びとに供されたのが名物の起こりとされる。1799年(寛政11年)刊の名所図会『都林泉名勝図会』には、旅人なら必ず口にしたい名物として南禅寺門前の湯豆腐店が紹介されている。
今日も南禅寺界隈や嵐山をはじめ京都の各所に湯豆腐の店が並び、四季の景色とともに味わう京都らしい食の一つとなっている。