用語 · 和菓子
上生菓子(じょうなまがし)
練り切りやこなしなどで季節の風物を繊細に表した、生菓子のうち上等なもの。茶席で用いられることが多く、それぞれに季語のような「菓銘」が付けられる。江戸時代に御菓子司の手で発展した。
- 分類
- 生菓子(上等なもの)
- 特徴
- 菓銘(かめい)が付けられる
- 用途
- 主に茶席の菓子
上生菓子とは
上生菓子は、生菓子のうち特に上等なものを指し、練り切りやこなしなどの生地で季節の花や風物を繊細に表現する。茶席で用いられることが多く、見た目の美しさと季節感の表現が重んじられる。
上生菓子には必ず「菓銘(かめい)」と呼ばれる名が付けられ、四季をテーマとする場合は季語のような役割を果たす。同じ意匠でも菓銘によって表す情景が変わる点に奥深さがある。
歴史
上生菓子は江戸時代に生まれ、御菓子司と呼ばれる特別な菓子屋だけが作っていたとされる。砂糖が貴重だった時代に、それを扱うことを許された限られた菓子屋の手で洗練されていった。
京菓子の文化のなかでも上生菓子は中心的な存在であり、茶の湯と深く結び付いて発展してきた。季節ごとに意匠を変える京菓子の特色を、もっともよく体現する菓子といえる。