用語 · 文学
方丈記(ほうじょうき)
鴨長明が1212年に著した随筆。京を襲った災害の記録と、晩年の閑居生活を通して人生の無常を説く。和漢混淆文による日本三大随筆のひとつ。
- 著者
- 鴨長明
- 成立
- 建暦2年(1212年)
- ジャンル
- 随筆

作品の内容
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」と始まり、人と住まいのはかなさを説きます。
前半では大火・辻風・福原遷都・飢饉・大地震など、平安末期から鎌倉初期にかけて京を襲った災厄を具体的に記録し、後半では世を離れた長明自身の方丈の庵での閑居生活と心境を綴ります。
京都に残るゆかりの地
鴨長明は賀茂御祖神社(下鴨神社)の神事を統率する禰宜の家に生まれましたが、後継争いに敗れて出家し、晩年は京都市伏見区の日野に方丈(約3メートル四方)の庵を結びました。
日野には庵跡や方丈石が伝わり、下鴨神社の摂社・河合神社には方丈の庵が復元されています。