用語 · 宗教用語
護摩(ごま)
密教で行われる、火に供物を投じて祈願する修法。サンスクリット語ホーマの音写で、火中の炎を仏の智慧とみなし、護摩木を焚いて煩悩を焼き、願いの成就を祈る。真言宗・天台宗で広く行われる。
- 語源
- 梵語ホーマ(homa)の音写
- 行う宗派
- 主に密教(真言宗・天台宗)
- 多い本尊
- 不動明王など

護摩とは
護摩は、供物を火に投げ入れて祈願するという意味のサンスクリット語「ホーマ」の音写である。古代インドのバラモン教で火の神アグニに供物を捧げた儀礼に起源を持ち、仏教が密教化する過程で取り入れられたとされる。
そのため護摩は主に密教の修法として伝えられ、日本では真言宗・天台宗を中心に行われている。炉に護摩木を積んで点火し、真言を唱えながら供物を投じて、心の煩悩を焼き払い願いの成就を祈る。
不動明王との結びつき
護摩を修するときの本尊として最も多く祀られるのが不動明王とされる。不動明王は密教で最も重要な大日如来が姿を変えて現れた仏と説かれ、燃えさかる炎を背負う姿が、護摩の火による浄化のイメージと重なる。
護摩は寺院で広く営まれ、参拝者が願い事を書いた護摩木を奉納し、僧が炎の前で祈祷する光景がよく見られる。京都でも不動明王を本尊とする寺などで護摩供が行われている。