用語 · 庭園・建築
池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)
大きな池を中心に据え、その周囲に園路を巡らせ、歩きながら移り変わる景色を観賞する庭園様式。築山・中島・橋・名石などで各地の景勝を再現する。室町から江戸期に禅宗寺院や大名邸で盛んに営まれた。
- 中心
- 大きな池泉と園路
- 鑑賞法
- 歩きながら観賞(回遊)
- 代表例
- 天龍寺曹源池庭園・桂離宮

池泉回遊式庭園とは
池泉回遊式庭園は、庭の中心に大きな池を配し、その周囲に園路をめぐらせて、歩きながら次々に変化する景色を観賞することを前提に作られた日本庭園の様式である。園路の途上に築山や中島、橋、名石、滝などを配し、各地の景勝や名所を縮めて再現することも多い。
一か所から眺める座観式に対し、歩を進めるごとに視点が変わり、景観が連続して展開していくのが回遊式の特徴である。室町時代から江戸時代にかけて、禅宗寺院や大名が自邸の庭として好んで営んだ。
京都での例
天龍寺の曹源池庭園は、中央の曹源池を巡る池泉回遊式の庭で、嵐山や亀山を借景に取り込んだ池泉回遊式かつ借景式の名庭として世界遺産に登録されている。
大原の三千院は、有清園や聚碧園と呼ばれる池泉庭園を持ち、苔と杉木立に囲まれた池の周囲を巡って観賞できる。江戸初期の桂離宮も池泉回遊式庭園の代表例として知られ、京都には様式の異なる池泉回遊式庭園が数多く残る。