Guide · 参拝の作法
御朱印のもらい方とマナー — 御朱印帳の準備から納め方まで
御朱印は、神社やお寺に参拝した証としていただく印章と墨書きです。もとはお寺にお経を納めた証の「納経印」が起源とされ、今は参拝するだけでいただけます。スタンプラリーの記念ではなく参拝の証なので、必ずお参りを済ませてからいただくのが基本です。御朱印帳を準備し、初穂料を納め、静かに待つ——この記事では一連の流れとマナーをまとめます。

御朱印とは — 納経・写経との関係
御朱印は、寺社名や御祭神・御本尊の名、参拝日などを墨書きし、朱印を押していただくものです。その起源は、お寺に写経(書き写したお経)を納めた証としていただく「納経印(のうきょういん)」だったといわれます。
江戸時代中頃には、写経を納めなくても参拝だけでいただけるようになったとされます。今も四国八十八ヶ所など霊場の朱印帳を「納経帳」と呼ぶのは、この名残です。あくまで参拝の証であり、記念スタンプのコレクションとは性質が異なります。
御朱印帳を準備する
御朱印をいただくには、専用の帳面である「御朱印帳(納経帳)」を用意します。ノートや白紙の紙ではいただけないことがほとんどなので、寺社の授与所や文具店などで御朱印帳を準備しましょう。
お寺と神社で帳面を分ける人もいますが、混在させても基本的に問題ありません。ただし一部の寺社では分けるよう求められる場合もあります。いただきたいページを開いた状態で渡すと、書き手の手間が省けて丁寧です。
いただく流れと初穂料
御朱印は、必ず参拝を済ませてからいただきます。拝礼を終えたら、神社では社務所・授与所、お寺では納経所・寺務所などで「御朱印をお願いします」と伝え、書いてほしいページを開いて御朱印帳を渡します。
御朱印代は神社では「初穂料」、お寺では「納経料」などと呼ばれ、相場は300〜500円程度です。「お気持ちで」と言われたらこの範囲を目安に。お釣りが出ないよう、小銭を用意しておくと丁寧です。
待つときと書き置きのマナー
書いていただいている間は、のぞき込んだり話しかけたりせず、静かに待ちます。混雑時は番号札(整理券)を渡され、御朱印帳を預けるところもあります。待ち時間が長いときは、その間に心を込めて参拝するとよいとされます。
あらかじめ和紙に書かれた「書き置き」をいただく場合もあります。これは後で御朱印帳に貼って保管します。仕上がりに注文をつけるのは避け、いただいた御朱印は丁寧に扱いましょう。
御朱印のもらい方の手順
- 先に参拝する御朱印は参拝の証なので、まず二礼二拍手一礼(お寺は合掌一礼)でお参りを済ませます。
- 授与所へ向かう神社は社務所・授与所、お寺は納経所・寺務所へ行きます。
- 御朱印帳を渡すいただきたいページを開き、「御朱印をお願いします」と伝えて渡します。
- 初穂料を納める御朱印代(相場300〜500円)を、お釣りが出ないよう小銭で納めます。
- 静かに待つのぞき込まず話しかけず、静かに待ちます。番号札を渡されたら指示に従います。
- 受け取り、感謝を伝える受け取る際にお礼を述べ、御朱印帳を丁寧に持ち帰ります。
御朱印のもらい方に関するよくある質問
参拝前に御朱印をもらってもよいですか?
御朱印は参拝の証なので、原則として参拝を済ませてからいただきます。ただし混雑時に先に御朱印帳を預ける運用の寺社もあり、その場合は案内に従います。
初穂料はいくらが相場ですか?
300〜500円程度が一般的です。金額が明記されていることが多く、「お気持ちで」と言われた場合もこの範囲を目安にすると安心です。
ノートやメモ帳に御朱印をもらえますか?
ほとんどの寺社で断られます。御朱印専用の御朱印帳(納経帳)を用意してください。
御朱印帳は神社用とお寺用で分けるべきですか?
基本的には分けなくても問題ありませんが、一部の寺社では分けるよう求められることがあります。気になる場合は分けておくと無難です。
御朱印がもらえないことはありますか?
あります。混雑や行事、書き手不在、御朱印を授与していない寺社などの事情で、対応していない場合があります。無理に求めないのがマナーです。