Guide · 参拝の作法
おみくじの正しい引き方・結び方・持ち帰り方
おみくじは、神仏のお告げを受け取り、今後の指針を得るためのものです。参拝を済ませてから、心を落ち着けて引くのが基本。引いたあとは境内に結んでも、持ち帰ってもよく、どちらが正解という決まりはありません。大吉から大凶までの順番は寺社によって差があり、吉凶そのものより書かれた教えを読み取ることが大切とされます。この記事で引き方・結び方・持ち帰り方を整理します。

おみくじを引く前に
おみくじは運試しではなく、神仏からの助言を受け取るものとされます。まず拝礼を済ませ、引く前に今の自分の願い事や相談したいことを心に思い浮かべます。
気持ちを落ち着けてから引くのが大切で、何度も引き直すのは本来の趣旨に沿いません。引いたら、吉凶の文字だけでなく、和歌や「待ち人」「失せ物」「健康」などの項目に書かれた教え(メッセージ)をよく読みましょう。これがおみくじの本体ともいえます。
吉凶の順番は寺社で異なる
おみくじの吉凶は、一般に「大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶・大凶」とされますが、これは寺社によって順序が異なります。たとえば「大吉・中吉・小吉・吉・末吉・凶・大凶」とする社寺もあり、「吉」と「中吉・小吉」の上下が入れ替わることがあります。
さらに「半吉」「末小吉」「平(たいら)」など独自の段階を設ける寺社もあります。そのため、引いた順位の上下にこだわりすぎず、書かれた内容を指針とするのがよいとされます。
結ぶか、持ち帰るか
引いたおみくじは、境内の所定の場所に結んでも、持ち帰ってもかまいません。どちらでなければならないという決まりはありません。
結ぶのは「神仏とご縁を結ぶ」「木の生命力に願いを託す」といった意味があるとされます。凶を引いた場合に、利き手と逆の手で結ぶと「困難を成し遂げて凶を吉に転じる」という言い伝えもあります。持ち帰る場合は、書かれた教えを折に触れて読み返し、行動の指針とするのがよいとされます。
結ぶときのマナー
結ぶ場所は、多くの寺社で「おみくじ結び所」が設けられています。木の枝に結ぶ風習もありますが、枝を傷めるため、近年は専用の結び所に結ぶよう案内する寺社が増えています。境内の案内に従いましょう。
結び方に厳密な決まりはなく、紙を細く折ってから一重で結べば十分です。落ちたり破れたりしないよう、無理なく結べる場所を選びます。持ち帰ったおみくじは、財布や手帳などに入れて大切に保管するとよいとされます。
おみくじの引き方の手順
- 参拝を済ませる先にお参りを済ませ、神仏に向き合う心を整えます。
- 願い事を念じて引く相談したいことを心に思い浮かべてから、おみくじを引きます。
- 教えを読む吉凶だけでなく、和歌や各項目の教えをよく読み、指針として受け止めます。
- 結ぶか持ち帰るか決める所定の結び所に結ぶか、持ち帰って読み返すか、どちらでも構いません。
- 結ぶ/保管する結ぶ場合は専用の場所へ一重で結び、持ち帰る場合は大切に保管します。
おみくじの引き方に関するよくある質問
凶が出たら結んだほうがよいですか?
決まりはありません。凶を境内に結んで「凶を留め置く」とする考えもあれば、教えとして持ち帰り行動を正すのもよいとされます。利き手と逆の手で結ぶと吉に転じるという言い伝えもあります。
おみくじは何度も引いてよいですか?
本来は神仏からの一度の助言を受け取るものなので、良い結果が出るまで引き直すのは趣旨に沿いません。一度引いた内容を指針とするのがよいとされます。
吉と中吉・小吉はどちらが上ですか?
寺社によって異なります。「大吉・吉・中吉…」とする社寺もあれば「大吉・中吉・小吉・吉…」とする社寺もあるため、順位の上下にこだわりすぎないのが賢明です。
持ち帰ったおみくじはいつ処分すればよいですか?
願いが叶ったときや区切りのよいときに、引いた寺社や近くの寺社の納め所に納めるとよいとされます。古いお札・お守りと一緒にお焚き上げに出す方法もあります。
木の枝に結んでもよいですか?
古くからの風習ですが、枝を傷めるため専用の結び所に結ぶよう案内する寺社が増えています。境内の案内に従ってください。