用語 · 宗教用語
薬師如来(やくしにょらい)
東方浄瑠璃世界の教主とされる如来。正しくは薬師瑠璃光如来といい、菩薩のとき十二の大願を発したと伝わる。人々の病や苦しみを癒すとされ、左手に薬壺を持つ姿で表されることが多い。
- 別名
- 薬師瑠璃光如来
- 持物
- 薬壺(やっこ)
- 眷属
- 十二神将

薬師如来とは
薬師如来は、東方にあるとされる浄瑠璃世界(瑠璃光浄土)の教主とされる如来である。正式には薬師瑠璃光如来といい、菩薩であったときに十二の大願を発し、それを完成させたと伝わる。
その願いにより人々の病や心身の苦しみを癒すとされ、現世利益の仏として古くから広く信仰されてきた。像としては左手に薬壺を持つ姿で表されることが多いが、形は一定せず、古い像には薬壺を持たないものもあるとされる。
十二神将と京都での例
薬師如来には、教えを守る護法神として十二神将が眷属(従者)として配されることが多い。十二神将は薬師如来を信仰する人々を守護するとされ、薬師像とともに祀られる例が各地で見られる。
京都では、六道珍皇寺が薬師如来を本尊とし、あの世への入口とされる小野篁ゆかりの寺として知られる。また天台宗の総本山である比叡山延暦寺の根本中堂も薬師如来を本尊とし、その前で「不滅の法灯」が守り継がれていることで名高い。