用語 · 宗教用語
結界(けっかい)
聖なる領域と俗なる領域を区切り、秩序を保つために定めた区域。もとは仏教で僧の修行空間を定める語だったが、密教と結びつき、魔を退け空間を浄める作法や聖域の意味で用いられる。
- 由来
- 仏教語(のち密教と結合)
- 種類の例
- 国土結界・道場結界・壇上結界

結界とは
結界はもともと仏教の語で、僧の集団が修行する空間の領域を定めることを意味した。それが後に密教の神秘的な考え方と結びつき、聖なる領域と俗なる領域を分け、秩序を保つために区域を限るという意味合いを持つようになったとされる。
密教では、修行や修法の場で魔の障害を退けて空間を聖化するため、印を結び真言を唱える作法を結界と呼ぶ。国土結界・道場結界・壇上結界などの区別があるとされる。
暮らしのなかの結界
寺院では、内陣と外陣を仕切る低い柵なども結界と呼ばれ、聖域と参拝者の場とを区切る役割を持つ。茶室で席を仕切る道具を結界と呼ぶなど、転じて区切りを示す語としても使われてきた。
日本では神道においても同様の発想があり、しめ縄を張って神聖な区域を示すことがある。結界は本来インド仏教には見られなかった概念とされ、日本で独自に展開した空間観をよく表す言葉である。