嵯峨野・嵐山周辺コース

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電車を利用するならどちらから回っても良いと思いますが、嵐山・嵯峨野あたりは山が近く、日が暮れるのは早めなので、午後の散策なら西から回った方がいいかも。 紅葉シーズンはちょっと混雑し過ぎかもしれません。「無常」をキーワードに出来そうな嵯峨野の歴史と紅葉はよく似合いますが、ほとんどのお寺は小さいので、人混みは興ざめです。人出の少ない朝に出かけるようにしましょう。  まずは渡月橋から。以前は昔法輪橋とも呼ばれていましたが、その名の由来の法輪寺は橋を渡った山際にあります。 枕草子や今昔物語にも登場するお寺ですが、境内は無料だし人は少ないので穴場的スポットです。 電電宮と法輪寺のユニークなお守りと舞台から見渡す嵯峨野の風景がおすすめ。デジカメのメモリカードがなかったらマイクロSDお守りを頂くという裏技もあります。  渡月橋から川沿いに道なりに右折すると天龍寺。横には塔頭の宝厳院があり、こちらも公開されています。嵐山公園と宝厳院は紅葉の季節がオススメです。天龍寺は足利尊氏が創建した臨済宗天龍寺派の総本山で、夢窓疎石による嵐山と亀山を借景にした雄大な庭園が見物です。清凉寺、大覚寺と並ぶこのエリアの最大のお寺です。 天龍寺を抜けると海外でも有名な竹林を抜け、北に行くと大河内伝次郎の山荘、大河内山荘があります。山の斜面を活かした造営が気持ちのいい場所です。歴史的なスポットではありませんが、人もあんまりいないので、シーズンに混みあった喫茶店で休憩するよりここでのんびりするのがオススメ。  常寂光寺、二尊院辺りは紅葉のシーズンの定番ですが、行列ができちゃってたら諦めましょう、祇王寺は苔と楓と茅葺きがきれいなお寺で、往生院の跡に明治になって再興されたものです。平清盛の寵愛を失って出家した祇王が母と妹と住んだのがこのあたりです。 奥の滝口寺はこちらも悲恋の末出家した跡。こちらも非常に小さな、でも嵯峨野らしい雰囲気です。 愛宕街道まで戻って北に行くと化野念仏寺です。すこし離れているのですが、徒然草にも無常の象徴として登場します。八千の石仏は他にはない雰囲気があります。また有名な竹林は天龍寺の横ですが、こちらの竹林もオススメです。また、大覚寺も嵯峨野らしいところですし、大沢の池越しに見る大覚寺も絵になります。是非足を伸ばしましょう。  寄り道:渡月橋から大堰川に沿って北に行くと、嵐山公園があります。紅葉のシーズンにここからみる嵐山や大堰川の風景は素敵です。 行列に並ぶよりは嵐山公園や広沢の池を散策したほうが楽しいかもしれません。トロッコ嵐山駅にも嵐山公園を通って行けます。 広沢の池はちょっと立ち寄るには離れたところにありますが、千代の古道の侘びた雰囲気は千年前もこうだったんだろうと思わせるものがあります。