銀閣寺(慈照寺)(ぎんかくじ・じしょうじ)

銀閣寺(慈照寺)

銀閣寺の歴史と成り立ち

正式名称は東山慈照寺。東山文化の代表的建築の一つですが、金閣寺に対して銀閣寺と呼ばれるようになったのは江戸時代のことで、最初から対比して建てられたわけではありません。現在はともに相国寺の塔頭寺院です。

1482(文明12)年、足利家8代将軍足利義政(よしまさ)が隠遁する目的で山荘を建てたのが始まりでした。後継問題などですっかり政治のやる気も失っていた義政が、怖い妻の日野富子から逃げるために建てたのが、今は「銀閣(観音殿)」と呼ばれ、当時は「東山殿」と呼ばれたこの建物です。

銀閣
銀閣

ようやく一人ひっそりと生活できる家を建てたのにもかかわらず、「観音殿」の扁額が完成した翌年に義政は死去してしまいます。本人の遺志もあり、菩提を弔うために山荘東山殿は、慈照寺(じしょうじ)として改めて創立されました。開山は夢窓疎石です。

ただ残念ながら、義政が作った一連の建物は16世紀中ごろに次々と失われてしまい、義政の存命中と変わらぬ姿をとどめるものは現在では「銀閣」と「東求堂(とうぐどう)」のみです。今ある「方丈」や「銀沙灘(ぎんしゃだん)」、「向月台(こうげつだい)」などの庭園は近世以降に整備されました。

銀閣寺
銀閣寺

境内の見どころ

銀閣
国宝。正式名称は観音殿。金閣寺には金箔が貼られていますが、銀閣寺に銀箔が張られたという史実も痕跡もありません。よく聞く説としては金閣を作った時期よりも幕府の財政状況が悪化していて銀を貼れなかったというなんとも切ない理由ですが、本当でしょうか。上で書いた、義政が銀閣寺を建てた経緯からすると、銀を貼ろうとしていたとは思えないのですが。どちらにしろ、黒漆の銀閣の姿は渋くてかっこいいです。

建物は二階建ての重層で、簡単に言うと上の階がお寺、下の階が住宅の造りをとっています。この二層の様式は、庭園と同様西芳寺を模したもので、上層の禅寺様式の室は「潮音閣(ちょうおんかく)」、下層の住宅様式の室を「心空殿(しんくうでん)」といいます。柿葺の屋根は30年に一度葺き替えられます。

東求堂(とうぐどう)
銀閣と同様、東山殿造営当時のものが現存しています。東求堂は阿弥陀如来を祀るための阿弥陀堂です。一層式の正方形の建物は四つの室があり、南を正面として東北に位置する「同仁斎(どうじんさい)」は四畳半茶室の原型、書院造りの源流といわれています。まさに無駄を削ぎ落とした美という感じで、シンプルで潔く、バランスが素晴らしいです。

庭園
本堂の前には大きな二つの砂盛があり、それぞれ「銀沙灘(ぎんしゃだん)」と「向月台(こうげつだい)」と呼ばれ、背後の月待山に昇る月を見るためのもの。庭の美しさも有名です。

銀閣寺 慈照寺 展望台
展望台からの眺め

展望台
銀閣寺の庭から道なりに山の斜面を登ったところに、展望台があります。上の写真は展望台から見える景色で、銀閣はもちろん庭も一望できます。向こう側に見える緑は吉田神社の境内吉田山です。

銀閣寺の詳細情報、アクセス、地図

住所:京都府京都市左京区銀閣寺町2
電話番号:075-771-5725
拝観時間/営業時間:8:30-17:00(3/15-11/30) 9:00-16:30(12/1- 3/14)
拝観料・料金:500円
公式サイト

バス

:市バス5、17、特17、203番系統で「銀閣寺道」又は「銀閣寺前」下車、東に徒歩5分。
銀閣寺辺りのバス停留所の地図はここ(京都市交通局)にあります。

地図

銀閣寺周辺の観光情報

銀閣寺からは永観堂南禅寺インクラインへと哲学の道沿いに歩ける、京都でも指折りのオススメのスポットになっています。哲学の道は春は桜、初夏には蛍、秋は紅葉を楽しめます。休日は流石に混み合いますが、平日の人出はきになるほどではないので、タクシーに乗っちゃったりせずに、ゆっくり歩いてみましょう。
散策コースの銀閣寺・哲学の道周辺散策コースにまとめてあります。

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