嵯峨野・嵐山エリアのおすすめ散策コース

渡月橋の朝

嵯峨野・嵐山エリアのおすすめ散策コースの解説

このコースでまわれるところ

渡月橋  | 法輪寺 | 天龍寺 | 嵯峨野竹林 | 大河内山荘
常寂光寺 | 落柿舎 | 二尊院 | 宝筐院   | 清涼寺
祇王寺  | 滝口寺 | 化野念仏寺 |

嵯峨野・嵐山エリアのおすすめ散策コース

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コースについて

京福嵐山駅、もしくはJR嵯峨嵐山駅から出発して、奥嵯峨の鳥居本からバスで京都駅方面に帰るというコースです。ただ、嵐山・嵯峨野あたりは山が近く日が暮れるのは早めなので、嵯峨野の奥に行けば行くほど暗く寂しい感じになります。なのでもし午後からの散策であればこの逆をたどって、鳥居本までバスで行ってしまい、嵐山駅のほうに戻ってくるコースのほうがよいかもしれません。

今回は歩いて回りますが、お金がある方は人力車に乗るという手もあります(時間に対してお金を払います)。イケメンの楽しい解説つきで、いろいろ巡れますよ。でもやっぱり個人的には、嵯峨野は歩いたほうが、正しい楽しみ方かなぁと思います。紅葉の時期に限らず、てくてくと歩きながら、歴史に思いを馳せたり、隣にいる人とああだこうだ言ってみたり、なんだかぼーーーーーと、透き通った風を頬に受けたりするのは気持ちがいいものです。

記事内で紹介しているスポットはリンクから個別にご紹介している記事をご覧いただけます。

嵯峨野・嵐山エリアのおすすめ散策コースの内容

1.京福嵐山駅もしくはJR嵯峨嵐山駅から渡月橋

嵐山の象徴、渡月橋を渡ります。もしも人気のない橋の写真を取りたければ、朝7時までにはスタンバイしましょう。7時でも結構厳しいのでできれば日の出とともにくらいがベストです。そのくらい、最近の渡月橋は常に人がいっぱいなのです。。

橋がかかる大堰川は、橋から山側(上流)を大堰川(おおいがわ)といい、下流を桂川といいます。大堰川のもっと上流は保津川となります。時間があるときは川辺に降りて屋形船に乗ってみてもいいですね。夏は夕方から鵜飼が見物できます。

渡月橋の朝
もう早朝じゃないと写真とれません

2.虚空蔵 法輪寺

渡月橋は、昔「法輪橋」とも呼ばれていました。その名の由来となった法輪寺は、橋を渡った山際にあります。枕草子や今昔物語にも登場するお寺ですが、境内は見学無料だし、人は少ないしで結構穴場だと思います。法輪寺の境内には、電子・通信・情報の神様をまつった電電宮というユニークな神社があって、マイクロSDのお守りなんて変わったお守りも売っています。
山の中腹にある舞台から見渡す嵯峨野の風景がきれいです。

渡月橋と法輪寺
渡月橋を渡るときに左奥に見えるのが法輪寺の塔です
法輪寺からの眺め
法輪寺から嵯峨野を望む。あまりみたことない景色です。

3.天龍寺

来た道を戻って渡月橋を渡り、川沿いに道なりに右折すると天龍寺があります。(ちなみに右折しないでまっすぐに行くと嵐山公園、また天龍寺まで行く道の左側には宝厳院があります。時間のある方はどうぞ。)天龍寺は足利尊氏が造営した臨済宗天龍寺派の総本山です。夢窓疎石による嵐山と亀山を借景にした雄大な庭園が見物!私は蓮の時期が特に好きです。

4.竹林を通って大河内山荘

有名な竹林を進み、北に進むと左側に大河内伝次郎大河内山荘があります。山の斜面を活かしたすばらしい場所にあります。茶屋でお団子やお抹茶もいただけますので、しばし小休止を。

嵯峨野の竹林
竹林を進む
大河内山荘
大河内山荘の苔庭がお気に入りです。

5.常寂光寺

常寂光寺(じょうじゃっこうじ)は、山門の奥の楓のトンネルの下に茅葺き屋根の仁王門があります。さらに石段を登り切ると、上に桃山様式の多宝塔があります。景色がきれいなので、頑張って登ってみましょう。

常寂光寺の山門
山門は格子状で、閉門しても山道の向こうが透けて見える。
常寂光寺多宝塔
多宝塔

6.落柿舎

落柿舎は向井去来の別荘です。現在のものは去来の死後再興(といっても江戸時代)されたものですが、小さなかやぶき屋根の建物と、門を入ったところある蓑と笠とが侘びた風情を醸し出しています。俳人の去来にちなみ、自作の句を投稿できるポストがあります。
旅の思い出に一句どうぞ。落柿舎から二尊院へ向かう途中に去来の墓があります。小さな石が建てられているだけのシンプルなお墓です。

柿落舎草庵
日本昔話のお家みたいです

7.二尊院

二尊院は、極楽浄土へ行くように衆生に勧める「発遣の釈迦」と、その衆生を迎える「来迎の釈迦」の二尊を本尊としていることから呼ばれています。総門は伏見城から移築されたもので、かなり堂々としたものです。

二尊院総門
総門。桜の時期はいい写真がとれます。

8.宝筐院、9.清涼寺清涼寺

二尊院の前の道を愛宕街道といいます。愛宕街道を先に進み、すぐ右に曲がると宝筺院と清涼寺があります。

宝筐院庭園
お庭が美しい宝筐院
清涼寺
別名嵯峨釈迦堂といわれる清涼寺

10.祇王寺祇王寺、11.滝口寺

愛宕街道まで戻り、さらに北へ(奥へ)進むと祇王寺と滝口寺が。
平清盛の寵愛を失って出家した祇王が母と妹と住んだのがこのあたりです。祇王寺が往生院の跡に再興されたのは明治ですが、苔と楓と茅葺きがきれいなお寺です。奥の滝口寺も悲恋の末出家した跡。

秋の祇王寺
紅葉の時期は人が多い祇王寺
滝口寺の草庵

12.化野念仏寺

愛宕街道まで戻ってさらに北に行くとゴールとなる化野念仏寺です。化野は「あだしの」と読む、昔から亡くなった人を風葬していた地です。徒然草にも無常の象徴として登場します。弘法大師が五智山如来寺を建て、法然が再興したのが寺の始まり。境内を埋め尽くす8000の石仏、石塔は付近に散乱していたものを明治末期に集めたものです。化野念仏寺の近くにある鳥居本からバスに乗って帰路につきます。

バスの時刻表はこちらから

念仏寺
世の無常、侘しさに浸る

距離:5.5km 所要時間:約4時間

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