伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)

伏見稲荷大社

伏見稲荷大社の歴史と見どころ

伏見稲荷がお祭りしているのは、「宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)」、「佐田彦大神(さだひこおおかみ)」、「大宮能売大神(おおみやのめおおかみ)」、「田中大神(た なかおおかみ)」、「四大神(しのおおかみ・しだいじん)」の五柱です。

全国各地に「お稲荷さん」ってありますよね。それらの総本宮が、「伏見稲荷」であり、すべての信仰の対象が伏見稲荷のある「稲荷山」そのものです。縁起を説明するのは難しいですが、稲荷山はおよそ1300年前に神さまが鎮座して一帯に五穀豊穣をもたらした神奈備(神様のいる山)として、古くから民間信仰がありました。

やがて稲荷山はこの地のみならず多くの信仰を集め、すでに平安時代には、稲荷大神様が稲荷山に降臨(鎮座)したいわれる二月の初午の日に稲荷詣でをする人々で賑わったというエピソードがあります。現在の本殿は稲荷山の麓にありますが、1438年まではもっと上の三の峰にあったとされています。

伏見稲荷大社
伏見稲荷大社
稲荷山
稲荷山からの眺め
小さい鳥居
小さい鳥居がたくさん

伏見稲荷大社の名物、千本鳥居

伏見稲荷といえば千本鳥居です。
日本人が見ても情緒のある風景ですけど、外国の方にとってはこの異国味溢れる赤のアーチの連続といい、山の景色にそれが佇む感じといいいい、とってもファビュラスみたいです。

ところでこの鳥居、よく見ると一本一本に奉納した人の名前が書いてあります。最初からこんなふうにたくさん並んでいたわけではなくて、信仰の証として、心願成就のお礼として、人々から奉納された結果このような景色が生まれたんですね。永遠と続く坂と階段、千本鳥居はその登りと下りで異なる表情を見せてくれます。道はそこそこ急なので、山頂まで登ろうと思うと結構な体力が必要です。麓だけでも十分楽しめますが、最後まで登るつもりなら二時間程度は見ておいた方が良いかもしれません。

インパクト絶大な「雀の丸焼き」

伏見稲荷の門前に売店というか軽食を出してくれるお店があるんですが、そこの名物だが雀の丸焼きです。文字通り、あのチュンチュン鳴く雀を丸焼きにした食べ物。まず雀を食べ物だと思ったことがないのでびっくりしますし、なんだか可哀想な気もしますが、これには理由があります。

伏見稲荷は五穀豊穣の神様、つまり人々は今年も稲が育ちますようにってお祈りしにくるわけです。雀は稲を荒らす害獣ですから、これを食べて縁起を担ごうというもの。この雀の丸焼き正直言ってかなりグロくて、話のネタにっていう気にもなれず、私は食べれませんでした。一時期(そうとう前の話です)もう雀はやらないって聞いた気がするんですが、今もあるみたいですね。

白狐の絵馬
なぜ狐かというと、稲荷大神さまの使いが狐だから。神仏習合の背景もあるらしい。

伏見稲荷大社の詳細情報、アクセス、地図

住所:京都府京都市伏見区深草藪之内町68番地
電話番号:075-641-7331
拝観時間/営業時間:拝観料・料金:無料
公式サイト

電車

:京阪電車「伏見稲荷駅」徒歩2分 、JR奈良線「いなり駅」徒歩1分

地図

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