東福寺(とうふくじ)

東福寺

東福寺の歴史と見どころ

京都最大の大伽藍。通天橋は一見の価値あり

九条家道が奈良の「興福寺」と「東大寺」をリスペクトして作ったのが「東福寺」。1236年から建物を作り始めて、完成まで19年もの歳月をかけて伽藍を完成させました。円爾弁円(えんにべんえん)を京にまねき、1246年からここに常駐しました。

東福寺は山号を恵日山といい、臨済宗東福寺派の大本山です。本尊は釈迦如来。山門は国宝で、室町初期、または禅堂 は僧堂建築としては最古のものです。見所は通天橋を始めとする、京都で最大の伽藍(がらん)建築。

伽藍とは

伽藍とはお坊さんが修行する建物の総称で、伽藍建築=寺院建築といってさしつかえないかと。門があって、本堂があって、塔があって、講堂があって、それぞれをつなぐ回廊があって、というような、お寺全体の建物としての呼び名を伽藍といいます。

東福寺の山門
国宝に指定されている立派な山門

見どころはなんといっても通天橋

東福寺の「通天橋」は、本堂と奥の開山堂をつなぐ回廊橋。なぜ橋かというと、下が渓谷になっているからです。橋から見下ろす景色は絶景そのもの。秋の紅葉シーズンは、それはもう、ものすごい混雑ですが。。新緑の時期もおすすめです。観光ルートに乗りにくい場所にあるので、シーズンを外せば比較的落ち着いています。

東福寺の紅葉についてはこちらの記事に書いています。

国の名勝に指定されている方丈庭園も必見

見所のもう一つが、方丈にある「東福寺本坊庭園」です。方丈とは、修行中の僧侶が住まいとする建物のことで、東福寺の方丈は東西南北すべてに庭があります。これらの庭はすべて近代になってから作庭家・重森三玲が完成させたもの。

石庭や枯山水というと、宇宙を庭に閉じ込めるというか、自然の営みを庭の中で表現するのが一般的だと思うのですが、こちらのお庭はそういった要素がありつつも、極めて抽象的というか前衛的。市松文様の苔庭や、円柱かぶっささった石庭など、見所満載です。

方丈庭園。北庭
市松文様の苔庭。北庭
東福寺南庭
ダイナミックな南庭

東福寺の詳細情報、アクセス、地図

住所:京都府京都市東山区本町15丁目778
電話番号:075-561-0087
拝観時間/営業時間:9:00-16:00 8:30-16:30(11月のみ)
拝観料・料金:通天閣・開山堂400円 方丈八相庭園400円

バス

:市バス202,207,208系統  「東福寺」バス停下車

電車

:JR奈良線・京阪本線  「東福寺駅」下車徒歩10分

地図

東福寺周辺の観光情報

寄り道できる名所