仁和寺(にんなじ)

仁和寺

仁和寺の歴史と見どころ

仁和寺は京都を代表する寺の一つで、本尊は阿弥陀三尊です。始まりは 平安時代の886年、光孝天皇が着工しましたが完成したのはその死後で、888年宇多天皇の時代に金堂が完成。宇多天皇は退位後の899年に出家して真言密教の修行をされたので、そのための御室(住居)が 境内に作られました。当初は台密系でしたが宇田法皇の入室後は東密系の寺院になっています。

仁和寺は仁和寺門跡、御室御所とも呼ばれます。「これも仁和寺の法師〜」から始まる吉田兼好の『徒然草』の一説でも有名ですが、この話は、酔っ払って調子に乗った法師があるシャレにならない上に大変恥ずかしい事件を起こしてしまった……という酒飲みにはなんとも身につまされるお話です。気になるかたは徒然草第五十三段をどうぞ。

北庭
北庭
白書院
白書院

仁和寺の伽藍のほとんどは応仁の乱で失われてしまい、1634年、徳川家光の時代になって紫宸殿や清涼殿が移築され今の姿になりました。

仁和寺といえば「御室桜(おむろざくら)」

桜の名所としても有名で、しだれ桜、ソメイヨシノなどが美しく咲きますが、仁和寺では「御室桜」と呼ばれる背の低い桜が特に有名です。御室桜の満開になる時期はソメイヨシノよりも少し遅めでだいたい4月中旬ごろです。背が低いのは、地盤の土が栄養価の低い粘土質で根をあまり伸ばせないからです。

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塔と桜
塔と桜。塔は京都に4つある五重塔の一つ。

特別拝観の茶室

また仁和寺に二つある茶室「飛涛亭」と「遼廓亭」はいずれも重要文化財で、拝観するためには往復ハガキにて5名以上1週間前までに申し込む必要があります。拝観料:ひとり1000円

仁和寺の詳細情報、アクセス、地図

住所:京都府京都市右京区御室大内33
電話番号:075-461-1155
拝観時間/営業時間:9:00〜16:30
拝観料・料金:無料 但し桜の時期は500円、 御殿500円、 霊宝館500円
公式サイト

バス

:市バス26,10番系統「御室仁和寺」下車すぐ

電車

:京福御室駅より徒歩3分

地図

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