虚空蔵 法輪寺(こくうぞうほうりんじ)

法輪寺

虚空蔵 法輪寺の歴史と見どころ

嵯峨野に古くかあらある、眺めのいいお寺

法輪寺は嵐山の渡月橋を北から南に渡ったときに山の中腹にみえる多宝塔が目印です。高いところにあるので、嵯峨野の風景が一望できる隠れ絶景スポット。『枕草子』や『梁塵秘抄』、『今昔物語』などにも 登場する古いお寺で、弘法大師空海や、空也上人にもゆかりがあります。

子供の幸福や開運を願って数え年13歳でお参りする「十三参り」でも有名なお寺です。なぜ13なのかというと、法輪寺の本尊である「虚空蔵菩薩」が13番目に生まれた智福を司る菩薩だということに由来しています。「知恵をお与ください」とお願いするので「知恵もらい」ともいわれます。

法輪寺
法輪寺

ところで寺名にある「虚空」とは「宇宙」のこと。宇宙が入った蔵、というとなんのこっちゃ?ですが、一切の森羅万象(あらゆる事物、存在するすべてのこと)がそこにあるという意味です。

法輪寺の本尊である「虚空蔵菩薩」は動物、植物、自然など、この世のすべてを生み出し、慈しみ、育ててくださる仏様なのです。

渡月橋を渡るときに法輪寺の塔が見えます
渡月橋から。左奥に見えるのが法輪寺の多宝塔
高台にあり眺めがいい
法輪寺から嵯峨野の街を見下ろす

芸の道、技の道を極めようとする人に良い寺

虚空蔵 法輪寺は、昔から秦氏の信仰があつかったお寺です。秦氏とは日本に土木技術や機織り、酒造、楽器、紙など、日本の発展にとても重要な技術をもたらした渡来系の人たち。なので法輪寺は、建築関係、酒造関係、音楽関係、繊維関係などで、「芸能や技術を磨きたい」、「その道のプロになりたい」、という人にはもってこいのお寺といえます。

法輪寺
雰囲気が素敵でお参りしたくなる参道

境内にある「電電宮」は電気・電子・情報の神様

境内には法輪寺の鎮守社として、本尊の虚空蔵菩薩が現れたときの姿である「明星天子」を祀った「電電宮」があります。”空から明星が降り注いで虚空蔵菩薩が現れた”という言い伝えにならい、明星天子を本仏として、雷の神様をお祭りする神社が誕生しました。

電気、電子の神様である電電宮は、電波電気業界のかたがお参りするのにぴったりの神社で、大切なデータを守るためのお札やマイクロSD御守りなどIT関係に強いユニークな御守りも購入できます。

電波にちなんだ御守り
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虚空蔵 法輪寺

住所:京都府西京区嵐山虚空蔵山町
電話番号:075-862-0013
拝観時間/営業時間:9:00〜18:00
拝観料・料金:無料
公式サイト

バス

:京都バス・市バスで「嵐山バス停」

電車

:JR嵯峨野線「嵯峨駅」徒歩5分 京福「嵐山駅」より徒歩4分 阪急「嵐山駅」より徒歩2分

地図