妙心寺の歴史と見どころ
臨済宗最大宗派の総本山|塔頭寺院で精進料理や宿坊体験
「妙心寺」は臨済宗妙心寺派の大本山です。本尊は釈迦如来。室町時代、花園上皇が萩原殿(はぎわらどの)と称された離宮を、自身が法皇となるにあたって禅寺に改めたのがはじまりです。

拝観のポイント
伽藍建造物の主なものは桃山建築様式ですが、応仁の乱ですべて燃えてしまったので現存のもののほとんどは江戸時代以降に建てられたものです。
二階建ての赤い山門、狩野探幽が8年を費やして描いた天井の雲龍図が見られる法堂、狩野探幽、益信(ますのぶ)による襖絵がある大方丈などが見どころで、南門から入るとだいたい1時間くらいでこれらを見て回ることができます。
また 妙心寺の広い敷地には、いくつもの塔頭(たっちゅう・その寺の系譜の僧がたてた、敷地内にある小さな寺院)があり、こちらも妙心寺の見どころのひとつ。江戸時代は80以上の塔頭があったとされますが 現在は41。そのほとんどは非公開ですが、拝観できるとこともあります。
妙心寺で拝観できる塔頭は?
時期を限定した特別拝観も含め、拝観できる主な塔頭は以下の通りです。通常拝観ができる塔頭は退蔵院・桂春院・大心院のみ。
<東林院(沙羅双樹の寺)>
TEL 075-463-1334
普段は非公開、年に数回特別拝観が行わます。宿坊有。6月12~30日沙羅の花を愛でる会は、抹茶とお茶付きで拝観料1600円。精進料理もつけると6000円弱です。無常を感じさせないくらいたくさんの人でにぎわいます。宿坊になっており、住職がつくる禅風の精進料理(3日前までに要予約)がいただけます。客室は書院造りでどこからも庭が見渡せます。
<天球院>
TEL 075-462-9041
特別拝観時のみ拝観できます。江戸時代に活躍した絵師・狩野山楽、山雪父子の
襖絵(竹に虎、梅に鳥)があります。
<隣華院>
TEL 075-462-9042
特別拝観時のみ拝観できます。国の重要文化財「水墨山水図(長谷川等伯作)」や、狩野永岳による襖絵があります。境内の一番北側にあります。
<退蔵院>
TEL075-463-2855
常時拝観できます。拝観時間は午前9時から午後5時までで、拝観料は500円。山門の西側にあり、狩野元信による枯山水式庭園が有名です。国宝の如拙筆『瓢鮎図』があるのですが、残念ながら見ることができるのは複製(というか写真)で、実物を直接見ることはできません。塔頭といっても大きな寺院です。普段非公開の場所が見られる特別拝観もやっており、精進料理や座禅体験とセットになっていたりしてなかなか貴重な体験ができるので非常におすすめです。

<桂春院>
TEL 075-463-6578
拝観時間は午前9時から午後5時(冬季は4時半)までで、拝観料は400円。境内東北に位置します。開祖は妙心寺73世水庵宗掬(すいあんそうきく)。方丈の周りを、それぞれ「清浄の庭(北側)」、「思惟の庭(東側)」、「真如の庭(南側)」が囲んでいます。
<大心院>
TEL075-461-5714
大心院は宿坊なので宿泊ができます。朝食付きで5000円。素泊まりもあります。15世紀後半に細川政元が妙心寺10世景川宗隆(けいせんそうりゅう)を勧請して創建した塔頭で、もとは上京区大心院町にありました。李龍眠の羅漢図等があります。
妙心寺の詳細情報、アクセス、地図
住所:京都府京都市右京区花園妙心寺町
電話番号:075-463-3121
拝観時間/営業時間:9:10〜15:40
拝観料・料金:無料
法堂・天井の雲龍図、国宝の梵鐘、浴室(明智風呂)の拝観には500円
その他塔頭はそれぞれ拝観料がかかります。
公式サイト
妙心寺への行き方:
バスのアクセス
:京都バス61,62,63,65番「妙心寺前下車」すぐ
電車のアクセス
:JR嵯峨野線(山陰本線)「花園駅」下車 京福電鉄北野線「妙心寺駅」下車
地図
:
妙心寺周辺の観光情報
寄り道できる名所
近くで買えるお土産
- 粟餅所 澤屋(和菓子)
近くのカフェ&食事
- >カフェ マーブル智恵光院店
- タイカレーレストラン シャム(カレー)
- お好み焼き ジャンボ(お好み焼き)