京都交通便利情報

電車、バス、タクシー、楽しい観光に役立つ京都の交通情報

知っていると便利なのに、情報がきちんとまとまった「使える」記事が実はあまりないことに気づき、こりゃいかんと京都の交通情報についてまとめました。基本的な情報はもちろん、人からよく聞かれること、自分が使っている裏技や知ってると役に立つトリビア的なことまで網羅しています。

 

1.観光の基本、一日乗車券の種類
2.知れば得する京都のタクシー
2-1 京都のタクシーの種類別運賃の目安
2-2 時間と料金の目安
2-3 京都での「ここに行きたい」を上手に運転手に伝えるコツ
2-4 タクシーに乗ってはいけない渋滞必至エリア
3.知れば得する京都のバス
3-1 便利なバスマップのリンク一覧
3-2 京都のバス停留所で注意したいこと
3-3 バスの系統番号、「オレンジ」と「青」、「白」の違い
4.知れば得する京都の電車
4-1 叡山電鉄の乗り方
4-2 地下鉄について
4-3 京都から大阪へ出る電車3種類

 

観光の基本、1日乗車券の種類

京都観光一日・二日乗車券(1日/1200円 2日/2000円 子供/半額)
バスや地下鉄をガンガン乗り継いでのピンポイント観光には有利です。銀閣寺エリア、祇園エリア、嵯峨野エリアなど、一つの場所に行ってその周辺を散策したいという方は、1日で1200円も公共の交通機関に乗らないと思いますので必要ありません。
京都観光一日・二日乗車券の詳細

市バス・京都バス一日乗車券カード(1日/500円)
1日1200円分も電車もバスも乗らないんだよなぁ、という方にはバスの往復運賃プラス数十円で買えるバス専用の1日乗車カードが便利です。
市バス・京都バス一日乗車券カードの詳細

市営地下鉄1dayフリーチケット(1日/大人600円 子供300円)
市営地下鉄に限った一日乗車券も一応あります。いまいち利用法が思いつかないのでこのサイトではおすすめしていません。

嵐山・東山1dayチケット(1日/1000円〜 子供/半額)
大阪方面から来られる方に便利な京阪電鉄の一日乗車券です。購入する駅によって金額が異なります。京阪電鉄はほかにもさまざまな一日乗車券を販売しています。
京阪電鉄の一日乗車券の詳細

市バス 昼間割引共通回数券(1000円)
一日乗車券ではありませんが、お得な回数券を使うのも手です。市バスの昼間割引回数券は1000円で1430円分の回数券が購入できて、10:00-16:00の間だけ使えます。修学旅行やグループ旅行などである程度の人数で行動するときに便利です。
市バス昼間割引共通回数券の詳細

知れば得する京都のタクシー

タクシーの運賃には幾つかの種類がある

  初乗り (加算)以下の距離ごとに80円
一般タクシー中型 600円/1.7km
318m
一般タクシー小型 590円/1.5km
324m
格安タクシー中型 610円/2km
364m
格安タクシー小型 600円/2km
415m

一般というのは都タクシーとかヤサカタクシーとか。格安タクシーの値段はMKで調べました(MK以外にも格安料金の車はあります。屋根の上を見ればたいてい表示されています)。中型と小型ですが、大人三人くらいまでなら小型でそれぞれに中型のスーツケースがあっても大丈夫です。大きな荷物がなければ4人まで乗れます。なので大人4人以下であればMKの小型を選ぶのが(走ってるのを見分けるのはほぼムリですが)かなりオトクです。

時間と料金の目安(そんなに渋滞しないことを前提に)

京都駅→金閣寺 36分2120円
京都駅→宇治平等院 43分3400円
京都駅→渡月橋 37分2440円

MKタクシーのHPにある料金シミュレーションで調べました。私の感覚では、時間はだいたいこんな感じですが、料金は200〜300円くらい高いかというところです。京都のタクシーは東京などに比べて安いので割り勘だとかなりお得なこともあります。修学旅行の場合はバスかタクシーかということになると思いますが、(四人で割り勘にすると)距離にして2.5km位まではタクシーの方が安くいけるようです(これも交通事情によりますが)。京都はタクシーが飽和状態なので、市内の少し大きめの通りならほとんど待たずに空車が拾えます。京都駅や出町柳駅なんかでは、交差点とか、タクシー乗り場を無視して、どこでも客待ちがありますが、こういうタクシーはあえて無視して、流しを拾いましょう。実はMKタクシーは駅待ちを行わないタクシー会社なので、大きな駅などには専用の乗り場があったりします。ちなみにヤサカタクシーのマークはミツバですが、数百台に1台ヨツバになっている車両(市内に4台しかない)があり、乗れた人は幸せになれます。

京都での「ここに行きたい」を上手に運転手に伝えるコツ

みなさん、知らない場所にタクシーで行く際、どんな準備をされますか?たとえばグーグルなどを使って行きたい場所の「住所」を調べますよね。あるいは、「地図」をプリントアウトして持っていくかもしれません。しかし、京都に限ってはそれを運転手に伝えても、「わからん」と言われてしまう可能性が高いのです。その理由は、京都タクシーの運転手はいけずな人が多い「通りの名前で場所を特定しているから」です。

京都の人がタクシーに乗るときになんと言っているか
駅名にもある「四条烏丸」は、東西を走る四条通と、南北を走る烏丸通の交差地を指します。このように、京都に住んでる人がタクシーに乗る場合、まず東西の通名と南北の通名を合わせて場所を指定します。その上で「アガル(北へ)」「サガル(南へ)」「西へ」「東へ」を付け加えることによって交差点からさらにどの方向に行きたいのかを絞っていくわけです。(やや誇張あり)

旅行者にあまり優しくない京都システム
「町名で区切って番地で指定する一般的な住所表記は京都ではあまり使われておらず、逆に通り名と東西南北を使った京都の昔からの言い方はカーナビや地図検索には対応していない」というのは非常にやっかいです。せっかくの旅行で、調べてきた住所を伝えたのにもかかわらず、「は?」とか「わからん」とか、「ナビ入れて」(←友人が実際に言われたことのあるセリフ)とかいわれてはたまったものではありません!

行きたい場所の近くにある交差点を伝えてみましょう
そんなときは「郷に入りては郷に従え」。通り名を使ってタクシーに乗ってみましょう。そんなに難しく考えずに、地図をみて、目的地から一番近い交差点(縦の道と横の道の名前がわかるところ)を探して、「●●通りと▽▽通りの交差点を北(東/西/南)に少し行ったところに行ってください」というだけです。なにも通ぶる必要はありません。一方通行があったりして実際はその通りには行けない場合もありますが、「最終的にどこに行きたいのか」というのは伝わります。

※もちろんこれは「みんなが知っている場所じゃないところ」に行きたい場合の話で、有名な観光地は場所をいうだけで大丈夫です。

タクシーに乗ってはいけない渋滞必至エリア

東西の通り
四条通:大宮通ー東大路通
南北の通り
烏丸通(からすま):御池通ー五条通
河原町通:御池通ー四条通
川端通:三条通ー五条通
白川通:丸太町通ー三条通

上記はほぼ日常的に渋滞しています。特に観光シーズンはかなりヒドイことになってて、桜や紅葉等観光シーズンは銀閣寺周辺・今出川通りは東大路から白川通りまで渋滞してたりします。観光シーズンには、たとえば、バスー→銀閣寺→バス→南禅寺なんてピンポイント移動は避けて、ある程度所歩くコース設定をした方が良いと思います。

 

知れば得する京都のバス

京都のバスはほぼどこにでもアクセスできてリーズナブルで良いのですが、上にも書いたように、渋滞に巻き込まれると、非現実的な程時間がかかったりします。清水寺近くの東山通り、四条、河原町、辺りを通る経路、他でも観光シーズンには注意が必要です、ちょっと歩いて京阪や地下鉄を選択した方が良い場合もあります。

バスマップ各種(ダウンロードも可能)

市バス・地下鉄路線図(京都市交通局)、バスナビ(路線図プラス停留所マップ。同ページ内に外国語版もあり)
京都バスの路線図

停留所で注意したいこと

四条、京都駅など、多数系統が乗り入れしている所では、道の東西・南北の区別だけでなく、目的地ごとにバスの停留所が分かれています。 ちゃんと考えないと目の前をバスが通り過ぎちゃったりします。
停留所案内(京都市交通局のページ)か上のバスナビででチェックしておきましょう。

バスの系統番号、「オレンジ」と「青」、「白」の違い

バスの時刻表や、バスの車両に大きく描いてある系統番号。実はバスの種類によって色分けされています。知っていると結構便利です。
オレンジに白の数字は「統一料金230円」の「循環バス」
ブルーに白の数字は「統一料金230円」の「均一区間バス」
白地に黒の数字は「距離で運賃が異なる」「京都の中心を離れて遠くまで行くバス」(整理券が必要)
また循環バスの場合は行きたいところまですぐだと思ったのにうっかり反対方向に乗ってしまってえらい目にあったなんてこともあり得るのでご注意ください。

 

知れば得する京都の電車

叡山電車の乗り方

岩倉や貴船に行くにはこれに乗ります。自動改札が駅に設置されたりして迷うのですが、出町柳駅以外では基本的にバスと同じです。乗るときは自動券売機で買うか、整理券をとって、降りる時に一番前の車両で精算しましょう。貴船のあたりまでいくと山道を走っているような感じで、新緑の時期や紅葉の時期はとても綺麗です。

地下鉄

京都で地下鉄といえば「烏丸線」か「東西線」です。景色が見えないのが残念ですが、渋滞しがちな道路を通らないので早いです。でも基本的に観光地へはアクセスしにくいです。京都の西の方(金閣寺など)へもアクセスできないので路線図を見てください。
地下鉄路線図 (京都市交通局)

京都から大阪へ出る電車3種類

京阪電鉄(おけいはん)
出町柳駅から淀屋橋駅までを約1時間(特急)でつなぐ電車です。二階建て(ダブルデッカーという)で、どことなく高級感のある車両が特徴。景色を楽しみながら移動できます(といっても山と川しかない平野ですが)。
阪急電鉄(はんきゅう)
河原町駅から梅田駅までを43分(特急)でつなぐ電車です。車両がレトロで趣があります。
JR
京都駅から大阪駅を約30分(新快速)でつなぐ電車です。一番早いのですが、乗っていて面白みがないので個人的にはあまり使いません。